【2024年3月11日開催】
第5回量子ソフトウェアハンズオン(産学協働ゼミ)
開催趣旨
テーマ: 量子コンピュータの誤り訂正の基礎 (第4回量子ソフトウェアハンズオンと同様の実施テーマです)
近年では、様々な量子コンピュータの実機がクラウドサービス上で提供されており、一般のユーザーでも簡単に試すことができるようになりました。しかし実際に実機を使ってみると、簡単な量子回路でも測定の結果が理論上の結果と一致しないことが分かります。これは量子ビットや量子ゲートにおいて誤りが発生していることが原因です。量子回路が複雑になれば、この誤りによって計算結果を正しく測定できなくなってしまうことから、何らかの方法で誤りを検出・訂正する技術が必要になります
今回のハンズオンでは、誤りの検出・訂正をソフトウェア的に行う基本的な手法を体験していただきます。演習の中で、誤り訂正が(ある制限下で)可能な量子回路の実例を踏まえて、どのような誤りに対処できるのか、また誤り訂正の今後の課題や方向性について議論したいと思います
なお、量子コンピュータの実機は使わず、シミュレータによる演習になります
開催要項
- 日時: 2024年3月11日(月) 13:00-17:00
- 場所: 東京大学本郷キャンパス 理学部1号館 3F 337A講義室+オンライン (Zoom)
- 定員: 30名程度 (事前の参加申し込みが必要です)
- 対象: 東京大学の学部・大学院学生・博士研究員 / 量子ソフトウェア寄付講座の協賛・協力企業
- Pythonを用いた量子アルゴリズムの実装に興味がある方(Qiskitを使用予定)
- 一般の方も参加可能ですが、申し込み多数の場合は対象者を優先します
- 今回のハンズオンで実施する演習内容とプログラムの詳細を開催一週間前を目安に公開する予定です。具体的に必要となるPythonのプログラミングスキルの参考としてください
- 参加費用: 無料
- 演習はGoogle Colaboratory上にて行います。Googleアカウント(東京大学ECCS GSuite for Educationでも可)をご用意の上、ご自身のノートPCをご持参ください
参加申し込み
- 参加申し込み締切: 2024年3月7日(木) 12:00
- 参加申し込みフォームよりお申し込みください
講師
- 藤堂眞治 (東京大学大学院理学系研究科)
- 渡邉一生 (株式会社日本総合研究所先端技術ラボ)
- 藤村礼子 (株式会社日本総合研究所先端技術ラボ)
- 身野良寛 (株式会社日本総合研究所先端技術ラボ)
講習資料
プログラム
13:00-13:10 | はじめに |
13:10-14:00 | 講義: 量子誤り訂正の基礎 |
14:00-14:10 | 休憩 |
14:10-14:50 | 【演習1】Shorの符号の実装 |
14:50-15:40 | 【演習2】Steane符号を用いた論理ビット操作 グループディスカッション |
15:40-15:50 | |
15:40-16:10 | 【演習3】表面符号のデモ |
16:10-16:50 | 【演習4】誤り低減の実装 |
16:50-17:00 | まとめ |